中国輸入で不良品が届いて困ったことはありませんか?
売り上げは下がるし、扱いは面倒だし、代行業者と返品のやり取りは疲れるし・・・と悩まされることが多くなりがちです。
こんなお悩みを抱えている方向けに、メルカリ中国輸入ビジネス歴1年半、取引実績2500件以上の副業サラリーマンがお答えします。
これを読むと次のことが分かります。
届いた不良品をどうすればいいか分からない方、不良品を捨てきれないけど、出品もできずに困っている方、必見です。
それでは解説していきます。
中国輸入の不良品
中国製品というと、どんなイメージがありますか?
品質が低い、パクリが多い、大量生産、安い・・・などさまざまかと思います。
近年は少しずつ品質向上してきているとはいえ、中国輸入で避けては通れないのが、不良品問題。
ではなぜ不良品が発生するのでしょうか。
なぜ不良品が発生する?
工場の管理体制の低さ
大きな原因の一つとして、中国工場での管理体制が低いことがあげられます。
現場ではたらく人と製造設備の両方の面があり、次のようなことが要因です。
- 品質管理が甘い
- 大量生産で管理が行き届いていない
- 作業マニュアルがない
- マニュアルがあっても、その通りに動かない
- 手順を勝手に変更する
これらの状況は工場によって大きく変わるので、良い工場を見つけることが不良品を減らすカギになります。
コスト削減(価格競争)
同じ製品を複数の工場で生産しているケースが多く、中国製品間で価格競争が起きています。
そうすると、人件費削減や原料の低コスト化、製造プロセスの簡略化などが発生し、結果として品質悪化につながる可能性が高くなります。
知識・技術不足
また、品質管理やシステムに関する知識・技術不足も要因の一つです。
品質チェック自体はされているものの、十分な水準でできていないため、不良品が発生することがあります。
不良品が多いジャンル
中国製品で不良品が多いのは、次のようなジャンルになります。
- 電気機器
- アパレル
- 壊れやすいもの
電気製品は精密な部品が多く、組み立てや配線が不十分なケースがあります。
スイッチを入れても電源が入らない、というような事態もありますので、検品はしっかりしておく必要があります。
アパレルは汚れやシミが、つきやすい商品です。
一点ずつチェックして汚れなどを見つけていくのは大変ですので、代行業者の有料検品を使うと効率良く仕入れができます。
加えて、ガラスや陶器などの硬くてもろい商品は、輸送の際に壊れる確率が上がり、不良品が増えやすくなります。
不良品が少ないジャンル
逆に、軽いもの、割れにくいものは比較的不良品が少ない方です。
スマホケースや文房具、キーホルダーなどは扱いやすいジャンルといえるでしょう。
不良品が届いたときの対処法
不良品が出ることは分かったよ。
でも、実際に仕入れで不良品が届いた場合にはどうしたらいいの?
仕入れ先に返品したり、訳あり品として売ることができます。
捨てる前にできることはありますので、捨てるのは最後の手段にしましょう。
中国へ返品
仕入れた商品が手元に届いて不良品が見つかったら、代行業者へ連絡してみましょう。
仕入れ先の工場に交渉して返品交換してもらえるよう、依頼することができます。
このとき、送料負担などをあらかじめ提示してもらい、返品にかかる費用や時間を把握しておくことをおススメします。
もし返品したら損になる場合は、訳あり品として売ることを考えるといいでしょう。
自分で修理、洗濯
不良品を売る場合、自分でできる範囲で修理をするのもひとつの手です。
アパレルでいうと裁縫やシミ抜き、電気製品では電池の入れかえやネジの増し締めなどです。
不良部分を目立たなくして、ちょっと値下げして売ると売れやすくなります。
出品して売る
修理しなくても、B級品や訳あり品としてそのまま売ってしまうのもおススメです。
工場へ返品できなかったら、よっぽどひどい不良品でない限り、いちどは出品してみましょう。
もしかすると、不良品と分かったうえでほしいという人が現れるかもしれません。
売れたらラッキーくらいの気持ちで出品すると、気が楽になります。
捨てるのは最後の手段
もちろん、壊れてしまってどうしようもないものを無理にひとに売るのは、おススメしません。
ですが、できるだけ捨てるのは最後にとっておきましょう。
工夫次第で売ることができますので、続いては不良品が売れる理由と売り方について解説していきます。
不良品は売れる
なぜ売れるのか
そもそも、なぜ不良品は売れるの?
訳あり商品として安く買えますし、メルカリでは高品質でなくていいと考えている人も多く利用してるためです。
B級品、訳あり品扱い
中国輸入の不良品は、訳あり商品として出品することになります。
訳ありの分だけ価格を安くすることになるため、購入者はお得感を感じて購入しやすくなります。
値下げ文化もあるメルカリでは、1円でも安く買いたいと考える人も多く、訳あり品との相性は良いです。
高品質を求めていない、汚れてもいい
そもそもフリマアプリであるため、利用者は高品質にこだわりが少ない傾向があります。
使うのに問題がなければOK、汚れてもいい、使用頻度が低い、というようなときに、訳あり品は選ばれやすくなります。
ひとりに刺さればいい
訳あり品は、ある意味1点モノであるため、幅広い顧客へ向けて売る必要はありません。
たったひとりに刺さればいいのです。
ターゲットを絞って訳あり品を好む人に向けて、商品アピールを試していきましょう。
売るときの注意点
不良品は訳あり品として売れるのですが、不要なトラブルを避けるため、売るときのポイントについて解説します。
不良箇所を明らかに
まずは、訳あり品の理由を明らかにしましょう。
どこが訳あり部分なのか、どの程度なのか、ということを写真と文章で説明します。
写真だけを見て購入を決める人も多いので、特に写真で分かりやすく伝えられるとベターです。
購入者と合意をとる
訳あり品であることを、必ず購入者と合意を取ってから取引を進めるようにしましょう。
購入者の手元に届いたあとに、思っていたものとは違った、となってトラブルに発展しないよう、訳ありの内容までしっかり伝えておくことが大切です。
返品対応を決めておく
訳あり商品を分かったうえで購入してくれたとしても、返品交換をどうするかは重要です。
出品者としては、傷や欠点を説明して売ったのに、やっぱり返品しますとなっては困ります。
ですので、合意済みの欠点を理由に返品は受け付けない、または返品するとしても、送料は購入者で負担してもらう、などの対応をあらかじめ知らせておくのがおススメです。
以下に例文を示しましたので、ご参考にどうぞ。
不良品の売り方のコツと例文
まずは出品する
不良品だけ分けて、そのまま段ボール箱の中で眠っていませんか?
とても当たり前のことですが、出品しないことには売れません。
ただ、不良品は訳あり品として出品するので、それを説明しなくてはならず、手間がかかります。
しかし、一度型が決まってしまえば、難しいことはありません。
次に解説するコツをつかんで、不良品をすっきりさせましょう。
「訳アリ!」とTOP画像でアピール
訳あり品は、まずTOP画像で目立たせてアピールし、商品のクリックにつなげましょう。
アピールする内容は次のものが有効です。
拡大写真+赤丸で目立たせ
TOP画像でなくていいので、訳ありの実物写真をのせましょう。
そのとき、訳ありの部分は拡大し、赤丸で囲うと分かりやすくて、ていねいです。
購入者がひと目見てわかるようにすると、ストレスを与えないので購入されやすくなります。
また、訳あり部を正直に伝えることで、出品者に対する信頼性が上がり、購入者と合意が取れやすくなる効果も期待できます。
タイトルは【】つきで
画像だけでなく、タイトルも目立たせましょう。
【】を使うと、何もないケースよりも目を引きやすくなります。
【訳あり大特価!!】や【期間限定値下げ】のような文言を、タイトルの頭につけることで視線を誘導します。
返品ポリシーは必須
不良品販売での注意点でも述べました通り、返品対応は決めておく必要があります。
そこで、返品に関して出品者が決めた「返品ポリシー」を、訳あり商品の説明文に書いておき、購入者はそれに従ってもらうようにします。
一般的な返品ポリシーに加え、訳あり品についても書いたテンプレートを示します。
値下げ交渉を受けつけ、売れる価格調査
訳あり品販売では、価格設定が難しいことがあると思います。
通常価格では売れないけど、あまり値下げもしたくないんだけど・・・
そんなときには、どのくらいの価格だったら売れるのか、購入者の声を聞いてみるのもひとつの手です。
値下げ交渉を受けつけ、「訳あり品とのことで、もう少し安くなりませんか?」と聞かれたらチャンスです。
出品者として納得できる価格まで相手と交渉してみて、思い切って売ってしまいましょう。
まとめ購入で値引き
訳あり品はできるだけ売ってしまいたいのが、出品者としての本音ですので、値下げ交渉受けつけのほかに、まとめ購入での値引きもおススメです。
「もう一点まとめて買ってくれたら、大幅値引きします」という感じです。
訳あり品+通常品の組み合わせで買ってくれた場合は、通常品のまとめ買いより、値引き率を上げると購入者に喜ばれます。
知らずに販売してしまったら
ここまでは不良品を訳あり品として販売する方法について解説してきましたが、一方で不良品と知らずに販売してしまうケースもあります。
商品を送ったあとに、「不良品なんですけど」と購入者から問い合わせがきたときの、対処法について解説します。
結論として、手間はかかりますが、ていねいに対応していけば大丈夫ですので、落ち着いてやっていきましょう。
不良品と知らずに売るリスク
クレームがくる
商品に問題があれば、購入者からクレームがきます。
出品者の検品不足だったり、購入者との許容範囲の差だったり、理由はさまざまですが、クレームで気持ちが沈むこともあると思います。
ですが、物販のプロでも不良品を送ってしまうことはあるのですから、気に病むことはありません。
返品、交換が面倒
返品、もしくは返品交換していくことになりますが、購入者とのやり取りや、代わりの商品の発送、返送分の受け取りなど多くの対応が必要です。
こちらの記事では、そんな面倒を解消すべく、返品交換の仕方を着払い方法も含めて、わかりやすく解説しています。
評価が下がる可能性も
悪気はなくても、購入者に迷惑をかけていますので、気分を害する人もゼロではありません。
ただ、ていねいに対応すると、「トラブルにも誠意をもって対応してくれた」と逆に高評価につなげることも可能です。
ぜひ、あきらめず、購入者に向き合って対応していくといいでしょう。
わたしもこれまでの取引で、汚れがついていたり、プリントが一部はがれていたりしたものを、知らずに売ってしまったことがあります。
商品に問題がありました、と連絡があると一時的に落ち込むのですが、すぐに返品交換対応したことと、購入者がていねいな方であったことが幸いして、残念な評価にはなりませんでした。
そのときの対応などは、以下の記事で解説していますので参考にしてみて下さい。
売ってしまっても大丈夫
ていねいに素早く対応する
先ほども書きましたが、たとえ不良品を売ってしまったとしても、対応の仕方で十分挽回できます。
購入者は不良品を受け取って、感情的になっている場合もありますが、こちらは挑発されず、冷静に対応するのをおススメします。
お互いにヒートアップしては、スムーズな解決はできず、さらにメルカリ事務局にも悪い印象を残してしまうからです。
返品交換に応じる
商品に欠陥があると分かったら、購入者と取引メッセージでやり取りをして対応を決めましょう。
送った商品は返品してもらうか、取引をキャンセルして無償で譲るかの2択になります。
代わりになる商品があれば、できるだけ早い段階で相手方に送ると、いい印象を与えることができます。
ただし、最初の取引を匿名配送していた場合、返品交換時には相手の住所を教えてもらう必要があるので注意です。
不良品を減らすために
不良品と知らずに売ってしまうリスクを下げるために、そして不良品で売り上げを下げないために、できることを解説します。
いい工場を選定
良質な工場を選ぶのは、不良品を減らすのに重要です。
いい工場は、商品価格だけでなく、工場の評価を見て判断します。
中国の仕入れサイトである1688.comの商品ページは、次の画像のようになっており、工場の情報を知ることができます。
- 価格
- 星の数(工場の評価)
- 経営年数
できるだけ、星の数は4以上、経営年数は5年以上を選ぶのをおススメします。
1688.comの商品ページには、工場名の下に「综合服务」と書かれており、5つ星が並んでいるところがあります。
日本語に訳すと「総合サービス」であり、星の数は工場全体の評価となります。
工場の経営年数も、ひとつの目安になります。
商品ページには、星の左側に経営年数が書かれています。
中国で数多くの工場がある中、激しい競争を生き抜いて長くやっている工場というのは、それだけ取引実績や信頼があることになります。
代行業者の有料検品を利用
代行業者に検品をお願いするのも有効です。
商品によって検品をお願いしたい項目別に、有料で検品してもらうことができます。
こうすることで、日本への輸入前に不良品を減らせるので、売り上げアップにもつながります。
最後は自分の目でもしっかり検品
商品が手元に届いてから、最終的には自分でもしっかり確認するのが重要です。
汚れや傷のチェックに加えて、数量や色、デザインなども検品しておきましょう。
最後に
今回は、中国輸入で不良品が届いたときの対処法と売り方のコツについて解説しました。
中国製品は不良品であることも多いですが、手元に届いてしまっても工夫して売ることができます。
不良品を訳あり品として売るときのコツは、通常商品を売るときにも活用できますので、ぜひ試してみてください。
あわせて、検品で不良品を減らす方法も活用して、一緒に売り上げアップにつなげていきましょう。
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